放送・有線放送で音楽を利用
放送分野における著作権使用料の徴収については、長年に渡って、放送局の放送事業収入に使用料率を乗じて使用料を算出する方法が取られてきましたが、複数の著作権管理事業者が著作権の管理を行うに際して、従来の方法では、放送局に過度な使用料負担が発生しかねないという課題がありました。
この課題を解決するために、日本放送協会(NHK)、一般社団法人日本民間放送連盟(民放連)、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)およびNexTone(当時は、イーライセンス、ジャパン・ライツ・クリアランス)が、一堂に介して協議を重ね、2015年9月に以下の内容の合意がなされました。
- 各管理事業者が放送事業者から使用料を包括徴収するにあたり、放送事業者が利用した楽曲にしめる各管理事業者の管理楽曲の割合(利用割合)を反映して、著作権使用料を計算する。
- 利用割合の算出にあたっては、同一の情報を用いることとし、かつ利用した楽曲の数え方などの計算基準を統一する。
この合意にもとづいて、2015年4月以降の放送における著作権使用料は、各管理事業者が管理する楽曲の利用割合を反映して算出することとなりましたので、放送局のみなさまには、利用楽曲がどの管理事業者の管理作品なのか、著作権使用料の増額があるのか、などといった点についてほとんど気にすることなく安心して楽曲をご利用いただける環境が整っております。
管理楽曲の利用割合を正確に算出し、適正な著作権使用料を請求させていただくためにも、NexToneは、放送局のみなさまから、放送で利用された楽曲の放送利用実績(楽曲名、著作者名、アーティスト名、利用秒数等)を、できるだけ正確にご報告いただきたいと考えております。それをサポートさせていただく取り組みの一つとして、放送利用楽曲報告に使用されている外部のフィンガープリントサービスと連携し、NexTone管理作品のフィンガープリントデータを提供するなどの取り組みを行っています。
NexToneは、外部の技術も積極的に活用してゆくことによって、放送局のみなさまの報告精度の向上や報告作業の負担軽減に向けて様々な取り組みを行うことにより、放送分野において、音楽がこれまで以上に適正かつ円滑に利用される仕組みづくりを行ってまいります。
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